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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科66巻10号

2012年09月発行

小さな工夫

皮膚切開におけるアドレナリン加リドカインによる局所麻酔

著者: 古野剛史1 飴田要1

所属機関: 1北海道泌尿器科記念病院

ページ範囲:P.793 - P.793

文献概要

 当院では腹腔鏡手術,腹腔鏡下小切開手術,経皮的尿路結石破砕(PNL)など,鏡視下手術を多く行っている。低侵襲手術としてだけではなく,創をめだたなくするため皮下埋没縫合を行っている。われわれは手術時の切開創の出血を抑えよりきれいな創縁を保つためアドレナリン加リドカイン局所麻酔を使用しており,方法,利点について報告する。

 方法 小切開手術の場合は7cmの創に対して5~10mlの20万倍アドレナリン加1%リドカインを皮下注射する。腹腔鏡ポートもしくはPNLの穿刺ラインについては,筋層から皮下にかけて3~5ml局注する。その後の皮膚切開は通常通りメスにて行う。

参考文献

1)Takahashi Y, Nakano M, Sano K, et al:The effects of epinephrine in local anesthetics on plasma catecholamine and hemodynamic responses. Odontology 95:72-79, 2005
2)玉山光吾,今井富実生,河内埜伸子,他:全身麻酔下におけるエピネフリン添加局所麻酔薬の循環系に及ぼす影響.日歯麻誌11:533-539,1983

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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