文献詳細
交見室
文献概要
半羽慶行先生の薬剤性腎障害の綜説(臨泌66巻8号,575-581,2012),特に造影剤腎障害の項を興味深く読ませていただいた。半羽先生も触れておられるように,日本腎臓学会,日本医学放射線学会,日本循環器病学会の3学会から『造影剤使用ガイドライン』が刊行されたが,泌尿器科医の目に触れる機会は少なく,その点でタイムリーな綜説である。
現在,尿路の画像検査では,非イオン性低浸透圧性造影剤が使用され,膀胱造影,順行性・逆行性腎盂造影などの特殊な検査に限って,イオン性高浸透圧性造影剤が使用されている。
現在,尿路の画像検査では,非イオン性低浸透圧性造影剤が使用され,膀胱造影,順行性・逆行性腎盂造影などの特殊な検査に限って,イオン性高浸透圧性造影剤が使用されている。
参考文献
1)Soejima K, Uozumi J, Kanou T, et al:Nonionic contrast media are less nephrotoxic than ionic contrast media in rat renal slices. Toxicol Letters 143:17-25, 2003
掲載誌情報