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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科66巻13号

2012年12月発行

手術手技 泌尿器腹腔鏡手術―もう一歩,ステップアップするために・2

副腎腫瘍に対する腹腔鏡下副腎摘除術

著者: 石戸谷滋人12 海法康裕1 荒井陽一1

所属機関: 1東北大学医学部泌尿器科 2仙台市立病院泌尿器科

ページ範囲:P.1021 - P.1025

文献概要

要旨 副腎腫瘍に対する腹腔鏡手術では,ガイドラインに基づいて適応疾患とサイズ,基本術式を理解することが重要である。そのうえで4本のポートの下,最良の視野を維持して常に両手操作を行うことが短時間で出血量の少ない手術に通ずる。最近では,より大きな副腎腫瘍も腹腔鏡手術の対象となってきている。この場合,後腹膜側方アプローチが有用な場合も多い。術前から副腎悪性腫瘍の診断がついている場合,腹腔鏡手術の適応に関しては経験と力量を鑑みて慎重に対応する。

参考文献

1)田中正利,桶川隆嗣,酒井英樹,他:副腎腫瘍に対する腹腔鏡下副腎摘除術のガイドライン.Jpn J Endourol ESWL:21:3-14,2008
2)Zini L, Porpiglia F and Fassnacht M:Contemporary management of adrenocortical carcinoma. Eur Urol 60:1055-1065,2011
3)松田公志,鈴木和雄,内藤誠二,他:Ⅲ 副腎摘除術.In:泌尿器科腹腔鏡手術.edited by松田公志,メジカルビュー社,東京,37-64,2000
4)伊藤明宏:肝臓と副腎の癒着が剝離できない.In:泌尿器科手術のトラブル対処法.臨泌65(増刊):78-79,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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