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書評
「がんサバイバー―医学・心理・社会的アプローチでがん治療を結いなおす」―Kenneth D. Miller 原書編集/勝俣範之 監訳/金 容壱,大山万容 訳 フリーアクセス
著者: 田村和夫1
所属機関: 1福岡大学/腫瘍・血液・感染症内科学
ページ範囲:P.1032 - P.1032
文献概要
本書は,がんと診断されたすべてのステージの患者,すなわちがんと診断されて治療を受けている患者ばかりでなく,治療終了者ならびに患者家族や介護者をすべて包含して話を進めている。日本では毎年70万人を超える人ががんに罹患し,35万人ががんによって死亡している。単純に計算すれば,毎年35万人のがんサバイバーが出現することになる。もちろん複数のがんを持っている例や他の疾患で亡くなる患者もいるので,この数がそのまま実数にはならないが,それぞれの患者に家族や介護者がいるわけで,それにしても想像を絶するがんサバイバー数となる。
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