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症例報告「小腸損傷を合併した経皮的膀胱瘻造設」(澤崎晴武・他)へのエディトリアル・コメント フリーアクセス
著者: 藤岡知昭1
所属機関: 1岩手医科大学医学部泌尿器科学教室
ページ範囲:P.1049 - P.1049
文献概要
この症例報告では,入院初期の段階のCT検査で「膀胱前に腸管を認めた」とのことです。右仙骨離断,恥骨骨折,右大腿骨折がありますが,小切開による開放性膀胱瘻造設の適応を考えなかったのでしょうか。また,どのような,腸管損傷回避のための工夫をなされたのでしょうか。知りたいところです。さらに,「膀胱瘻交換の際,洗浄液が腸液様」であることを確認したにもかかわらず,なぜ再度エコーガイド化に膀胱瘻造設を選択されたのでしょうか。先の穿刺による腸管の損傷部位は自然治癒すると考えられたのでしょうか。再度膀胱瘻造設施行前に開腹手術が必要であったのではと考えます。
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