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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科66巻3号

2012年03月発行

書評

「がんのリハビリテーションマニュアル―周術期から緩和ケアまで」―辻 哲也 編 フリーアクセス

著者: 生駒一憲1

所属機関: 1北海道大学病院・リハビリテーション科

ページ範囲:P.223 - P.223

文献概要

 今日,がん医療に対する注目は非常に高い。これはがん医療の進歩が著しく,不治の病ではなくなりつつあることが1つの理由であろう。ところで,このがん医療の進歩を支えるのがリハビリテーションであることをご存じだろうか。リハビリテーションは,1人1人の生活がより快適で意味のあるものになるようにさまざまな手法を用いてアプローチする専門技術である。がん患者の生存率が伸び,がんと共存する時代では,このリハビリテーションの良し悪しが人々の生活の質に直結し,ひいては人生そのものにも影響を及ぼすことは想像に難くない。薬物,放射線,手術などの進歩を,人にとってより恩恵のあるものとするために,リハビリテーションは不可欠である。

 このたび辻哲也先生が編集された『がんのリハビリテーションマニュアル―周術期から緩和ケアまで』は,がんのリハビリテーションを行ううえで,押さえるべき基本と実際の臨床をバランスよく著したもので,今まさに待望の1冊である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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