文献詳細
特集 泌尿器科ベッドサイドマニュアル
Ⅱ ベッドサイド処置の実際
文献概要
[1]はじめに
癌性疼痛に対する治療として,1986年に世界保健機関(World Health Organization:WHO)が,癌疼痛治療法を公表してから四半世紀が経過し,わが国でも徐々に一般的なものとなりつつある。最近ではマスメディアに緩和ケアが取り上げられる機会も増え,がん対策基本法案でも緩和ケアや疼痛治療の重要性が強調されている。
しかしながら,依然として緩和医療の専門医の絶対数は限られており,必然的に泌尿器癌患者の疼痛治療は泌尿器科医が担うこととなる。本項では進行・末期癌患者の疼痛管理の実際につき,薬物治療を中心として解説する。
癌性疼痛に対する治療として,1986年に世界保健機関(World Health Organization:WHO)が,癌疼痛治療法を公表してから四半世紀が経過し,わが国でも徐々に一般的なものとなりつつある。最近ではマスメディアに緩和ケアが取り上げられる機会も増え,がん対策基本法案でも緩和ケアや疼痛治療の重要性が強調されている。
しかしながら,依然として緩和医療の専門医の絶対数は限られており,必然的に泌尿器癌患者の疼痛治療は泌尿器科医が担うこととなる。本項では進行・末期癌患者の疼痛管理の実際につき,薬物治療を中心として解説する。
参考文献
1)日本緩和医療学会,緩和医療ガイドライン作成委員会(編):癌疼痛の薬物療法に関するガイドライン.金原出版,東京,2010
2)田口奈津子:痛みの評価.日本臨牀 65:22-26,2007
3)世界保健機関(編):癌の痛みからの解放.第2版.金原出版,東京,1996
4)厚生労働省,日本医師会(監):がん緩和ケアに関するマニュアル.日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団,2010
5)伊東俊雅:オピオイドの副作用―発現メカニズムと対策・対応.薬局 61:3095-3102,2010
6)久原 幸:オピオイドの変更(薬剤・投与経路・剤形)に関連する副作用マネジメント.薬局 61:3103-3108,2010
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