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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科66巻4号

2012年04月発行

文献概要

特集 泌尿器科ベッドサイドマニュアル Ⅲ ベッドサイドトラブル対処法

019 泌尿器科手術後のイレウス

著者: 小山政史1 上野宗久1

所属機関: 1埼玉医科大学国際医療センター泌尿器腫瘍科

ページ範囲:P.113 - P.119

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[1]はじめに

 イレウス(ileus)とは,Wikipediaによると“腸管内容の肛門側への移動が障害される病態で腸閉塞(intestinal obstruction)とも呼ばれる”と記されている。本邦では慣例的に術後の麻痺性イレウスと術後の腸管癒着による機械的イレウスを総称して術後イレウスと呼んでいる。欧米では術後イレウスはpostoperative ileus(POI)と呼ばれ,術後腸管運動障害が生理的範囲を超えて遷延し,排ガス・排便がなく経口摂取が進まない状態(麻痺性イレウス)を指し,機械的イレウスであるintestinal obstructionとは区別されて使用される。本項では術後イレウスを,術後麻痺性イレウスと術後癒着性イレウスに分けて論じることにする。

参考文献

1)野田賢治郎,伊藤貴章:泌尿器科手術後のイレウス.臨泌 56:192-196,2002
2)飯泉達夫:術後イレウス.臨泌 55:296-298,2001
3)Lassen K, Soop M, Nygren J, et al:Consensus review of optimal perioperative care in colorectal surgery:Enhanced Recovery After Surgery(ERAS)Group recommendations. Arch Surg 144:961-969, 2009
4)岩坂日出男:術後の回復力強化プロトコル―Enhanced Recovery After Surgery(ERAS)Protocol. Anesthesia 21 Century 12:2333-2338, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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