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特集 泌尿器科ベッドサイドマニュアル
Ⅲ ベッドサイドトラブル対処法
文献概要
[1]はじめに
泌尿器科医がベッドサイドで遭遇する呼吸不全の原因のほとんどは,術後合併症である。その要因としては,医療行為に伴う因子(術中体位,周術期呼吸管理,周術期の薬物使用など)と患者側の因子(栄養状態,心肺腎機能,糖尿病,肥満,喫煙歴,長期臥床など)が挙げられる。すなわち,綿密な周術期管理を行うことによって肺合併症には予防することが可能なものが少なくないともいえる。本項では,肺合併症として頻度の高い無気肺,気胸,肺塞栓症につき解説する。
泌尿器科医がベッドサイドで遭遇する呼吸不全の原因のほとんどは,術後合併症である。その要因としては,医療行為に伴う因子(術中体位,周術期呼吸管理,周術期の薬物使用など)と患者側の因子(栄養状態,心肺腎機能,糖尿病,肥満,喫煙歴,長期臥床など)が挙げられる。すなわち,綿密な周術期管理を行うことによって肺合併症には予防することが可能なものが少なくないともいえる。本項では,肺合併症として頻度の高い無気肺,気胸,肺塞栓症につき解説する。
参考文献
1)蜂屋順一(監訳):必修 胸部の画像診断.メディカルサイエンスインターナショナル,東京,pp411-418,494-450,2001
2)工藤翔二,中田紘一郎,貫和敏博(監修):呼吸器疾患の最前線2007-2009.南江堂,東京,pp117-119,174-177,359-362,2007
3)村川裕二(監修):新病態生理できった内科学―2.呼吸器疾患.医学教育出版社,東京,pp188-193,301-302,307-310,2010
4)松岡 健,小林正貴,高橋茂樹(監修):STEP内科―4.腎呼吸器.海馬書房,東京,pp342-347,375-378,388-389,2005
5)肺血栓塞栓症/深部静脈血栓症(静脈血栓塞栓症)予防ガイドライン作成委員会:肺血栓塞栓症/深部静脈血栓症(静脈血栓塞栓症)予防ガイドライン(ダイジェスト版).Medical Front International,東京,2004
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