文献詳細
特集 泌尿器科ベッドサイドマニュアル
Ⅳ ベッドサイド検査の実際 ■1.尿検査
032 尿検査・細菌学的検査(性感染症,結核菌検査を含む)
著者: 濵﨑隆志1 濵砂良一1 松本哲朗1
所属機関: 1産業医科大学泌尿器科学教室
ページ範囲:P.188 - P.192
文献概要
1.はじめに
泌尿器科疾患において尿検査は非常に重要であり,注意深い観察は多くの情報をもたらしてくれる。検尿とは尿を実際に見て色,混濁を観察し,その生化学的な性状を試験紙法にて観察する。さらに尿沈渣を観察し,顕微鏡にて赤血球,白血球,上皮細胞,細菌などの情報を得て,そこからさまざまな疾患を推測することが可能である。しかし,近年尿検査は検査室で行われるようになり,医師は自分自身で検査を行う機会が少なくなっている。腎尿路疾患を診るにあたっては泌尿器科医自身で尿沈渣をみることが望ましい。
参考文献
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