文献詳細
特集 泌尿器科ベッドサイドマニュアル
Ⅳ ベッドサイド検査の実際 ■2.画像検査
文献概要
[1]目的と適応
逆行性尿道造影(RCUG)は尿道の状態を調べるのに適した検査法である。従来は前立腺疾患に対する診断法として主要な役割を果たしてきたが,超音波断層法(経直腸超音波断層法を含む)の普及,CT,MRIといった画像診断の進歩により,前立腺疾患に対する尿道造影の役割は減少しつつある。RCUGは被検者,検者ともX線被曝があり,また被検者に苦痛を与える検査でもあるためである。しかし,尿道狭窄に対しては,RCUGは依然としてgold standardである。一般的に,病棟におけるRCUGの適応は,①尿道狭窄の検索,②尿道損傷の検索(医原性,外傷性),③バルーン挿入困難時の補助,④TUR-Pの切除範囲の検索,などであろう。
逆行性尿道造影(RCUG)は尿道の状態を調べるのに適した検査法である。従来は前立腺疾患に対する診断法として主要な役割を果たしてきたが,超音波断層法(経直腸超音波断層法を含む)の普及,CT,MRIといった画像診断の進歩により,前立腺疾患に対する尿道造影の役割は減少しつつある。RCUGは被検者,検者ともX線被曝があり,また被検者に苦痛を与える検査でもあるためである。しかし,尿道狭窄に対しては,RCUGは依然としてgold standardである。一般的に,病棟におけるRCUGの適応は,①尿道狭窄の検索,②尿道損傷の検索(医原性,外傷性),③バルーン挿入困難時の補助,④TUR-Pの切除範囲の検索,などであろう。
参考文献
1)富田善彦:排尿時膀胱造影検査―逆行性尿道造影検査.臨泌 54(増刊):82-86,2000
2)斎藤雅人,本郷文弥,中河裕始,他:逆行性尿道造影.臨泌 53:pp83-87,1999
3)西村泰司,山本保博:救急的尿路造影.外科治療 94:271-277,2006
4)池上敬一,木村眞一,山田浩二郎:膀胱・尿道損傷の手術.消化器外科 25:1579-1584,2002
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