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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科66巻4号

2012年04月発行

特集 泌尿器科ベッドサイドマニュアル

Ⅴ 全身合併症を有する患者の管理

058 抗凝固薬使用患者の周術期管理

著者: 堀川洋平1

所属機関: 1秋田大学医学部腎泌尿器科学講座

ページ範囲:P.320 - P.323

文献概要

[1]はじめに

 泌尿器科手術は高齢患者が対象となることが多い。このような患者は,糖尿病や心血管疾患,脳梗塞などの合併症を有することが多く,抗凝固薬や抗血小板薬を内服している場合がある。これらの患者に対して泌尿器科手術を行う場合は,抗凝固薬・抗血小板薬の中断(再開)についての判断を迫られる。これらの薬剤は,中止したことによる血栓塞栓症の発症リスクと,継続することによる出血リスクとのバランスを考慮することが必要となる。本項では,抗凝固薬と抗血小板薬についての基本事項と,これらの薬剤を内服中の患者に対する周術期管理について解説する。

参考文献

1)循環器病の診断と治療に関するガイドライン(2008年度合同研究班報告):循環器疾患における抗凝固・抗血小板療法に関するガイドライン(2009年改訂版).http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2009_hori_h.pdf
2)Maulaz AB, Bezerra DC, Michel P, et al:Effect of discontinuing aspirin therapy on the risk of brain ischemic stroke. Arch Neurol 62:1217-1220, 2005
3)Eberli D, Chassort P-G, Sulser T, et al:Urological surgery and antiplatelet drugs after cardiac and cerebrovascular accidents. J Urol 183:2128-2136, 2010
4)Turna B, Stain RJ, Smaldone MC, et al:Safety and efficacy of flexible ureterorenoscopy and holmium:YAG lithotripsy for intrarenal stones in anticoagulated cases. J Urol 179:1415, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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