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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科66巻4号

2012年04月発行

文献概要

特集 泌尿器科ベッドサイドマニュアル Ⅴ 全身合併症を有する患者の管理

060 透析患者の周術期管理

著者: 田中智章1 仲谷達也1

所属機関: 1大阪市立大学大学院医学研究科泌尿器病態学

ページ範囲:P.330 - P.333

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[1]はじめに

 近年,CKD(chronic kidney disease:慢性腎臓病)の概念が本邦においても普及し,現在CKD患者は1,300万人を超え国民の約8人に1人が罹患者との試算となっている1)。また,透析患者数も増加の一途をたどり,現在約29.7万人であり,そのうち新規透析導入患者の平均年齢が67.8歳と高齢化が進んでいる(2010年度集計)2)。人口の高齢化と医療の進歩に伴う高齢者に対する手術機会が増加しているのと同様に,CKDや透析患者に対する手術機会も増加してきている。特に体液,電解質,酸塩基平衡などの体内環境の恒常性が破綻している透析患者の周術期は厳格な管理が必要である。本項では,そのエッセンスについて概説する。

参考文献

1)日本腎臓学会:http://www.jsn.or.jp/index.php
2)日本透析医学会:http://docs.jsdt.or.jp/overview/index.html
3)宮原 茂:透析患者の周術期の管理のポイント―慢性腎不全の維持療法患者に対する救急集中治療室での管理.救急・集中治療 21:171-174,2009
4)菅原康志:エキスパートから学ぶ真皮縫合.炭山嘉伸(編),感染症・合併症ゼロをめざす創閉鎖.羊土社,東京,pp196-201,2010
5)筑波大学附属病院麻酔科:麻酔科レジデントマニュアル―麻酔応用編.透析患者の麻酔.筑波大学医学部麻酔科,茨城,pp106-107,2011
6)長沼俊秀,仲谷達也:病態による血液浄化法・管理の工夫 周術期.東京医学社,東京,pp555-558,2008
7)寺岡 慧:維持透析患者の周術期管理第2回―維持透析患者の補液と栄養管理.医学の門 45:267-274,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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