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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科66巻4号

2012年04月発行

特集 泌尿器科ベッドサイドマニュアル

Ⅵ 術式別にみた術前・術後管理

062 根治的腎摘除術,腎部分切除術,腎尿管全摘除術(開放手術)

著者: 米瀬淳二1

所属機関: 1がん研有明病院泌尿器科

ページ範囲:P.341 - P.344

文献概要

[1]はじめに

 腎細胞癌の治療は薬物療法の進歩にもかかわらず手術が中心で,進行例でも切除可能例には手術が選択される。腎機能の保持が心血管イベントの発生を起こさないために重要であることが証明され,小径腎細胞癌に対しては腎温存手術が標準的となった1)

 腎盂尿管癌の治療も手術が中心であるが,いまだに早期診断に苦慮する症例も少なくない。尿路上皮癌は尿路への多発性といった特徴を持つため,腎機能温存手術は一般的ではない。正確な進達度診断が困難である一方で,浸潤例にはリンパ節廓清の重要性が指摘されている2)。本項では,この2つの疾患に対する標準的な手術に関する周術期の管理について概説する。

参考文献

1)Ljungberg B, Cowan N, Hanbury DC, et al:EAU Guidelines on Renal Cell Carcinoma. http://www.uroweb.org/?id=217&tyid=1
2)Rouprêt M, Zigeuner R, Palou J, et al:EAU Guidelines on Upper Urinary Tract Urothelial Cell Carcinoma. http://www.uroweb.org/?id=217&tyid=1

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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