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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科66巻4号

2012年04月発行

文献概要

特集 泌尿器科ベッドサイドマニュアル Ⅵ 術式別にみた術前・術後管理

065 腹腔鏡下副腎摘除術

著者: 石戸谷滋人1

所属機関: 1東北大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.354 - P.358

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[1]はじめに

 本誌2002年の増刊号の特集で『術前・術後1週間の患者管理―体腔鏡下手術』の良著がある1)。その後ほぼ10年が経過し,これらのテキストと日本泌尿器内視鏡学会の指導とが相俟って,腹腔鏡下副腎摘除術は完全に標準術式となって全国に普及した。手術適応に関してまだ見解が定まっていない部分もあるが,外科的術式は経腹膜到達法,後腹膜到達法を問わず,確立されたといってよい2)。このように件数が増えて一般化した術式であるが対象の多くは良性疾患であり,原発性アルドステロン症のように薬物療法のオプションが存在する場合もある。手術に関連した合併症は極力避けねばならない。外科的術式の詳細は成書に譲り3),本項では腹腔鏡下副腎摘除術のベッドサイドにおける管理について解説する。

参考文献

1)岩村正嗣:術前・術後1週間の患者管理―体腔鏡下手術.臨泌 56(増刊);299-304,2002
2)副腎腫瘍に対する腹腔鏡下副腎摘除術のガイドライン.Jpn J Endourol ESWL 21:4,2008
3)松田公志ほか:Ⅲ.副腎摘除術.Urologic Surgeryシリーズ②.泌尿器科腹腔鏡手術,松田公志(編).メジカルビュー社,東京,pp37-64,2000
4)Zini L, Porpiglia F and Fassnacht M:Contemporary management of adrenocortical carcinoma. Eur Ural. 60:1055-1065, 2011[Epub 2011 Aug 4]
5)日本内分泌学会刊行委員会:日本内分泌学会臨床重要課題―原発性アルドステロン症の診断治療ガイドライン2009.日内分泌会誌 86 Suppl.:1-19,2010
6)Ishibashi T, Satoh F, Yamada T, et al:Primary aldosteronism:a pictorial essay. Abdom Imaging 32:504-514, 2007
7)厚生労働省難治性疾患克服研究事業「褐色細胞腫の実態調査と診療指針の作成」研究班:褐色細胞腫診療指針2010,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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