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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科66巻4号

2012年04月発行

特集 泌尿器科ベッドサイドマニュアル

Ⅵ 術式別にみた術前・術後管理

070 前立腺全摘除術

著者: 鈴木都史郎1 加藤晴朗1 西沢理1

所属機関: 1信州大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.377 - P.382

文献概要

[1]泌尿器科診療の基本

 前立腺全摘除術は限局性前立腺癌に対する根治術である。近年,前立腺癌は増加傾向にあり,男性の悪性疾患による死亡原因としては,本邦では5番目に多い。またPSAによる検診のスクリーニングの普及に伴い,早期前立腺癌が発見される頻度が非常に高くなっている。結果的に限局性前立腺癌に対する治療として,根治術が選ばれることが多くなってきた。前立腺癌に対する治療としては,ほかにも各種放射線療法やホルモン療法があり,特に放射線療法は機器の進歩により治療成績の向上が著しい。今後,限局性前立腺癌治療の主役となる可能性もあるが,一般的な市中病院では,依然,根治的前立腺全摘除術が標準的治療である。腹腔鏡下や小切開,ロボット手術などアプローチにも進化を認めるが,詳細は他項に譲り本項では開腹下の根治的前立腺全摘除術について述べる。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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