文献詳細
特集 泌尿器科ベッドサイドマニュアル
Ⅵ 術式別にみた術前・術後管理
文献概要
[1]泌尿器科診療の基本
膀胱尿管逆流症は,小児泌尿器科に携わるものにとっては日常的によく遭遇する疾患の1つで,その防止術は尿路感染のコントロールや腎機能温存の目的で考慮される代表的な手術治療の1つである。逆流症防止術にはさまざまな報告があるが,open手術においての基本は,尿管に屈曲を作らないように留意しながらの十分な粘膜下トンネルの作成である。また,近年は内視鏡的な膀胱尿管逆流症防止術も小児に対して施行されるようになり好成績を示す施設もあるが,こちらの管理,処置の手順は他の機会に譲るとして,本項では通常われわれが施行している膀胱内操作のみでのCohen法によるopen手術の周術期でのベッドサイドでの処置,患者管理を中心に述べる。
膀胱尿管逆流症は,小児泌尿器科に携わるものにとっては日常的によく遭遇する疾患の1つで,その防止術は尿路感染のコントロールや腎機能温存の目的で考慮される代表的な手術治療の1つである。逆流症防止術にはさまざまな報告があるが,open手術においての基本は,尿管に屈曲を作らないように留意しながらの十分な粘膜下トンネルの作成である。また,近年は内視鏡的な膀胱尿管逆流症防止術も小児に対して施行されるようになり好成績を示す施設もあるが,こちらの管理,処置の手順は他の機会に譲るとして,本項では通常われわれが施行している膀胱内操作のみでのCohen法によるopen手術の周術期でのベッドサイドでの処置,患者管理を中心に述べる。
参考文献
1)山口孝則,鯉川弥須宏,此元竜雄:膀胱尿管逆流症に対する逆流防止術.臨泌 65:627-632,2011
/Dxゲル)注入療法―日本人患者を対象とした多施設共同オープン試験.日泌尿会誌 101:676-682,2010
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