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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科66巻4号

2012年04月発行

特集 泌尿器科ベッドサイドマニュアル

Ⅳ ベッドサイド検査の実際 ■2.画像検査

040 泌尿器科腫瘍におけるPET/CTの有用性

著者: 木下秀文1 松田公志1

所属機関: 1関西医科大学腎泌尿器外科

ページ範囲:P.224 - P.227

文献概要

[1]はじめに

 フッ化デオキシグルコース(18F-FDG)PETの保険適応が拡大され,2010年の改定では早期胃癌を除くすべての悪性腫瘍が対症となっている。本項では,泌尿生殖器癌を中心にPETの役割について概説する。

 通常の画像診断が,人体の3次元的な構造物をvolumeとして読み取り,量的なあるいは質的な診断を行うのに対して,PETは細胞の機能(活動)をFDGの代謝(細胞内への取り込み)として捉えているのが特徴である。FDGの代謝がさかんな細胞でよく取り込まれ,高SUV(standardized uptake value)となる。しかし,PETの解像度は低く,hot spotがあっても実際にどの部位を認識しているのかわかりにくいことが従来からの問題であった。現在は,FDG-PETはPETのみで用いられることは少なく,PET/CTとして用いられるのが一般的である。機能を基にした画像と解像度の高いCTとを組み合わせることにより,さらに臨床的な意義が増した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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