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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科66巻4号

2012年04月発行

文献概要

特集 泌尿器科ベッドサイドマニュアル Ⅳ ベッドサイド検査の実際 ■3.尿流動態検査

041 尿流測定(UFM)と残尿測定

著者: 小池浩之1 江左篤宣1

所属機関: 1NTT西日本大阪病院泌尿器科

ページ範囲:P.229 - P.233

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[1]はじめに

 下部尿路における排尿・蓄尿機能の異常は,尿失禁,頻尿,尿意切迫感,排尿困難,尿線中断,残尿感という多彩な症状として表現される。また,その原因も,脳・脊髄疾患や末梢神経障害によってもたらされる神経因性膀胱尿道機能障害,さらに,前立腺肥大症,尿道狭窄,閉経,加齢など種々の疾患,機能障害がある。しかも,同じ原因疾患であっても,その障害の程度はさまざまであり,原因と症状を一定の関係で結びつけることは容易ではない。すなわち,症状のみでは治療効果の評価はできても病態の把握は困難である。

 尿流測定および残尿測定は低侵襲で簡便な検査法であり,排尿困難,尿線狭小などの症状を定量的に評価し,病態の把握,治療効果の判定の手段の1つとして用いられる。

参考文献

1)金子茂雄,八竹 直,谷口成美,他:ウロダイナミクス.吉田 修(編):日常診療のための泌尿器科診断学.インターメディカ,東京,2002
2)排尿障害臨床試験ガイドライン作成委員会:排尿障害臨床試験ガイドライン.医学図書出版,東京,1997
3)後藤百万,武井実根雄:実践研修排尿機能検査.日本泌尿器科学会,日本老年泌尿器科学会,排尿機能検査士制度委員会(編).ブラックウェルパブリッシング,東京,2007
4)Siroky MB, Olsson CA and Krane RJ:The flow rate nomogram:1. Development. J Urol 122:665-668, 1974
5)前立腺肥大症診療ガイドライン作成委員会:前立腺肥大症診療ガイドライン.リッチヒルメディカル,東京,2011
6)過活動膀胱診療ガイドライン作成委員会:過活動膀胱診療ガイドライン.ブラックウェルパブリッシング,東京,2005
7)男性下部尿路症状診療ガイドライン作成委員会:男性下部尿路症状診療ガイドライン.ブラックウェルパブリッシング,東京,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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