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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科66巻6号

2012年05月発行

特集 Energy devicesの選択と使い方

モノポーラ電気メスの選択と使い方

著者: 納谷幸男1

所属機関: 1帝京大学ちば総合医療センター泌尿器科

ページ範囲:P.365 - P.369

文献概要

要旨 モノポーラ電気メスはわれわれが最もよく用いる手術器具である。Open surgery,laparoscopic surgery,transurethral surgery,いずれの手術においても欠かせない道具である。一方,あまりに身近にあるためにその原理やモードによる違いなどはあまり認識されていない。切開モードは連続した正弦波で電流が大きいため,細胞温度が急激に上昇し,細胞は蒸気爆発を起こして破壊され,組織が切れていく。凝固モードは電圧が高い断続的な波で,細胞内の水分を蒸気爆発しないように緩やかに蒸発させ,蛋白変性を起こさせ,血液を凝固させる。混合モードは,連続正弦波であるが断続的な波としたもので,電圧を上げ電流を下げることで凝固機能と切開機能を同時に持たせたものである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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