文献詳細
症例
文献概要
症例は37歳男性。2006年より,陰囊から会陰部にかけての不快感が出現し,2010年1月より他院で慢性前立腺炎にて治療するも,会陰部の疼痛のため会社も休職する状態となり,2010年10月当院を受診した。慢性前立腺炎/慢性骨盤疼痛症候群(NIH分類ⅢB)と考えられたが,通常の慢性前立腺炎の治療で症状は改善せず,プレガバリンの投与によりかなり改善し,職場復帰した。神経障害性疼痛による症状悪化であったと考えられた。
参考文献
1)門田晃一,津川昌也,二ノ宮裕子,他:The National Institutes of Health chronic prostatitis symptom index(NIH-CPSI,日本語版・岡山大学案)の有用性と同案を用いた慢性非細菌性前立腺炎に対するセルニチンポーレンエキスの臨床評価,日泌尿会誌 93:539-547,2002
2)小川節朗:神経障害性疼痛診療ハンドブック,1版1刷.南山堂,東京,2010
3)Pontari MA, Krieger JN, Litwin MS, et al:Pregabalin for tha treatment of men with chronic prostatitis/chronic pelvic pain syndrome:a randomized controlled trial. Arch Intern Med 170:1586-1593, 2010
4)玉木 信:慢性前立腺炎/慢性骨盤痛症候群に対するノイロトロピンの有効性報告,臨泌 65:225-228,2011
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