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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科66巻7号

2012年06月発行

文献概要

症例

プレガバリンが有効だった難治性慢性前立腺炎

著者: 鳥居毅1 三木和平2

所属機関: 1横浜東口鳥居クリニック 2三木メンタルクリニック

ページ範囲:P.511 - P.513

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症例は37歳男性。2006年より,陰囊から会陰部にかけての不快感が出現し,2010年1月より他院で慢性前立腺炎にて治療するも,会陰部の疼痛のため会社も休職する状態となり,2010年10月当院を受診した。慢性前立腺炎/慢性骨盤疼痛症候群(NIH分類ⅢB)と考えられたが,通常の慢性前立腺炎の治療で症状は改善せず,プレガバリンの投与によりかなり改善し,職場復帰した。神経障害性疼痛による症状悪化であったと考えられた。

参考文献

1)門田晃一,津川昌也,二ノ宮裕子,他:The National Institutes of Health chronic prostatitis symptom index(NIH-CPSI,日本語版・岡山大学案)の有用性と同案を用いた慢性非細菌性前立腺炎に対するセルニチンポーレンエキスの臨床評価,日泌尿会誌 93:539-547,2002
2)小川節朗:神経障害性疼痛診療ハンドブック,1版1刷.南山堂,東京,2010
3)Pontari MA, Krieger JN, Litwin MS, et al:Pregabalin for tha treatment of men with chronic prostatitis/chronic pelvic pain syndrome:a randomized controlled trial. Arch Intern Med 170:1586-1593, 2010
4)玉木 信:慢性前立腺炎/慢性骨盤痛症候群に対するノイロトロピンの有効性報告,臨泌 65:225-228,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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