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「臨床薬理学 第3版」―日本臨床薬理学会 編/中野重行,安原 一,中野眞汎,小林真一,藤村昭夫 責任編集 フリーアクセス
著者: 五味田裕12
所属機関: 1就実大学・薬学部 2岡山大学
ページ範囲:P.698 - P.698
文献購入ページに移動わが国では,基礎薬理学についての参考書は前々から存在していたものの,本格的な臨床薬理学についての教科書は1995年以前には存在していなかった。そこで,日本臨床薬理学会では臨床薬理をより体系化するために,1996年に『臨床薬理学』の教科書を発行するに至った。その大きな流れの根底には,医療者が合理的な薬物治療を施す際に,常に薬がクスリたる真の意義を問うという“評価”の概念が存在していると思われる。薬理の「理」は,まさに薬たる“ことわり”を意味し,それは治療者側からの治療評価,患者側からの満足度評価がなくてはあり得ない。本教科書では,その双方の「評価し合いながら」という考え方がさらにクローズアップされ,最適・最良の薬物療法を指向する者に対して新しい視点での考え方を提供している。
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