文献詳細
小さな工夫
文献概要
泌尿器外来では日常的に尿流測定を行う。その際に,近くの上水道の蛇口を開放し,患者に流水音を聞かせながら検査を施行している施設は多い。その理由は,①排泄音を隠すため(特に女性では羞恥を感じる割合が高い1)),②流水音を聞くと精神的緊張が緩み排尿しやすくなるという経験知,によるものと推測される。しかしながらこの行為には,いくつかの欠点がある。
参考文献
1)岩宮眞一郎,植田美和子:トイレ用擬音装置に対する意識調査.騒音制御34:418-422,2010
2)中尾泰子:トイレ用擬音装置.建築設備と配管工事29:128-130,1991
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