文献詳細
文献概要
Focus 泌尿器科の未来を拓くバイオ技術
企画にあたって
著者: 東治人1
所属機関: 1大阪医科大学泌尿器科
ページ範囲:P.119 - P.119
文献購入ページに移動大阪医大の稲元先生には,オーファンリセプターの1つである神経成長因子IBファミリーの転写調節による膀胱癌治療という,新しい概念に沿った遺伝子治療の可能性について,そして,大阪大学の辻村先生には脊髄損傷による排尿障害に対する嗅粘膜移植の治療効果について,それぞれご執筆いただきました。泌尿器科領域のみならず,全疾患領域における最も大きな命題である癌治療において,これまでの遺伝子治療の問題点を克服する次世代の遺伝子治療の発展と臨床応用への可能性を追求し,また,「脊髄損傷に伴う排尿障害」という泌尿器科領域の永年の命題に対して,最新の再生医療技術を用いた新規治療の開発に挑戦するなど,それぞれの先生方における発見と苦悩,そして,現時点における研究の進捗状況と将来展望をリアルタイムに論及していただきました。本稿を契機に未来の先端医療の開発と発展に興味を抱く若き先生が1人でも増えれば幸甚です。
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