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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科67巻2号

2013年02月発行

文献概要

交見室

腹部超音波がん検診基準としての腎腫瘍のカテゴリー分類

著者: 水関清1

所属機関: 1社会医療法人函館渡辺病院

ページ範囲:P.174 - P.175

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 2011年刊行の『腎癌取扱規約(以下,規約)第4版』における画像診断の項は,「Ⅰ.腫瘍の評価法」,「Ⅱ.腫瘍の質的診断」,「Ⅲ.腫瘍の病期診断」,「Ⅳ.画像診断所見の統合」,の4項目からなり,第3版までに収載されていた腹部単純X線撮影・尿路造影・血管造影を削除して,超音波検査・CT・MRI・その他という4項目に集約された。そのうえで,腫瘍の評価法としての超音波診断の位置付けが再定義されたほか,腎癌の各組織型の画像所見,Bosniak分類,良性腫瘍との鑑別が新たに盛り込まれた。

 今回の規約改訂における腫瘍の評価法をまとめると,超音波は検診領域における標準検査,CTは質的診断・病期診断における標準検査,MRは造影CTのできない場合の代替検査として,それぞれ位置付けられた。超音波検査がスクリーニング法として選ばれたのは,被曝の問題がなく,簡便かつ低コストであることなど,超音波の持つ特性が評価されたためである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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