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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科67巻4号

2013年04月発行

特集 泌尿器科診療ベストNAVI

Ⅰ 症状・徴候からのアプローチ 排尿に関する症状

002 頻 尿

著者: 加藤久美子1 鈴木省治1

所属機関: 1名古屋第一赤十字病院女性泌尿器科

ページ範囲:P.19 - P.20

文献概要

1 定 義

 国際禁制学会(ICS)の用語基準によれば1),increased daytime frequency(昼間頻尿)とは,日中の排尿回数が多すぎるという患者の愁訴である。また,nocturia(夜間頻尿)とは,夜間に排尿のために1回以上起きなければならないという愁訴とされている。

 『過活動膀胱診療ガイドライン』2)は,便宜的に頻尿を回数(例えば1日8回以上)で定めることがあるとしている。また,夜間頻尿を1回で定義するとあまりに頻度が高いため,臨床的に2回以上が問題との記述がある3)。頻尿の診療は,問題となる原因疾患がなければ,本人または介護者が治療を希望していることが前提となる。

参考文献

1)本間之夫,西沢 理,山口 脩:下部尿路機能に関する用語基準―国際禁制学会標準化部会報告.日排尿機能会誌14:278-289,2003
2)日本排尿機能学会 過活動膀胱診療ガイドライン作成委員会:過活動膀胱診療ガイドライン.ブラックウェルパブリッシング,東京,2005
3)日本排尿機能学会 夜間頻尿診療ガイドライン作成委員会:夜間頻尿診療ガイドライン.ブラックウェルパブリッシング,東京,2009
4)日本排尿機能学会 男性下部尿路症状診療ガイドライン作成委員会:男性下部尿路症状診療ガイドライン.ブラックウェルパブリッシング,東京,2008
5)日本間質性膀胱炎研究会ガイドライン作成委員会:間質性膀胱炎診療ガイドライン.ブラックウェルパブリッシング,東京,2007
6)本間之夫,柿崎秀宏,後藤百万,他;排尿に関する疫学的研究委員会:排尿に関する疫学的研究.日排尿機能会誌14:266-277,2003
7)加藤久美子,鈴木省治,鈴木晶貴,他:【特集:過活動膀胱と紛らわしい疾患・病態】婦人科疾患―子宮癌・子宮筋腫・陰唇癒着症.臨泌67,2013(掲載予定)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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