文献詳細
特集 泌尿器科診療ベストNAVI
Ⅰ 症状・徴候からのアプローチ 尿の色調・性状の異常
文献概要
1 定 義
尿中に白血球が排泄されている状態であり,尿路に感染や炎症を有するサインとなる。『尿路性器感染症に関する臨床試験実施のためのガイドライン』による本邦での尿路感染症における膿尿の定義は,尿沈渣鏡検では≧5WBCs/HPF,非遠心尿を用いた評価法ではフローサイトメトリー法(≧10WBCs/μl)もしくは計算盤法(≧10WBCs/mm3)などとされている(表1)1)。
尿中に白血球が排泄されている状態であり,尿路に感染や炎症を有するサインとなる。『尿路性器感染症に関する臨床試験実施のためのガイドライン』による本邦での尿路感染症における膿尿の定義は,尿沈渣鏡検では≧5WBCs/HPF,非遠心尿を用いた評価法ではフローサイトメトリー法(≧10WBCs/μl)もしくは計算盤法(≧10WBCs/mm3)などとされている(表1)1)。
参考文献
1)松本哲朗(日本化学療法学会UTI薬効評価基準見直しのための委員会):尿路性器感染症に関する臨床試験実施のためのガイドライン―第1版.日化療会誌57:511-525,2009
2)Stamm WE:Measurement of pyuria and its relation to bacteriuria. Am J Med 75(Suppl 1B):53-58, 1983
3)清田 浩,大石幸彦,小野寺昭一,他:膿尿の評価における尿沈渣法と白血球直接算定法の比較.感染症誌72:1295-1299,1998
4)Fairley KF and Barraclough M:Leucocyte-excretion rate as a screening test for bacteriuria. Lancet 1:420-421, 1967
掲載誌情報