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特集 泌尿器科診療ベストNAVI
Ⅰ 症状・徴候からのアプローチ 尿の色調・性状の異常
文献概要
1 定 義
健康診断の試験紙法で18歳以上の男性の3.5%,女性の12.3%が尿潜血陽性を指摘され,年齢とともにその率が上昇する1)。一方,泌尿器科外来において,血尿を主訴に受診する患者は全受診患者の12~15%とされる2)。
血尿は目視可能か,尿潜血反応あるいは鏡検で検出されるかで肉眼的血尿と顕微鏡的血尿に分けられ,自覚症状の有無で症候性と無症候性に分けられる。また,排尿のどの段階で血尿が出たかによって,排尿初期血尿と終末時血尿に分類される。
健康診断の試験紙法で18歳以上の男性の3.5%,女性の12.3%が尿潜血陽性を指摘され,年齢とともにその率が上昇する1)。一方,泌尿器科外来において,血尿を主訴に受診する患者は全受診患者の12~15%とされる2)。
血尿は目視可能か,尿潜血反応あるいは鏡検で検出されるかで肉眼的血尿と顕微鏡的血尿に分けられ,自覚症状の有無で症候性と無症候性に分けられる。また,排尿のどの段階で血尿が出たかによって,排尿初期血尿と終末時血尿に分類される。
参考文献
1)Mariani AJ, Mariani MC, Macchioni C, et al:The significance of adult hematuria:1,000 hematuria evaluations including a risk-benefit and cost-effectiveness analysis. J Urol 141:350-355, 1989
2)国島康晴,熊本悦明,小谷典之,他:外来患者における血尿の臨床的検討.泌尿器外科8:731-735,1995
3)東原英二,伊藤機一,小山哲夫,他(血尿診断ガイドライン検討委員会):血尿診断ガイドライン.日本泌尿器科学会,東京,p14,2006
4)Kaldor JM, Day NE, Kittelmann B, et al:Bladder tumours following chemotherapy and radiotherapy for ovarian cancer:a case-control study. Int J Cancer 63:1-6, 1995
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