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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科67巻4号

2013年04月発行

特集 泌尿器科診療ベストNAVI

Ⅰ 症状・徴候からのアプローチ 外陰部の症候

017 性器発育異常

著者: 佐藤裕之1

所属機関: 1東京都立小児総合医療センター泌尿器科・臓器移植科

ページ範囲:P.56 - P.58

文献概要

1 定 義

 性器発育異常は,成人では性器の発育障害・異常であるが,小児ではこれに加え性徴の遅滞も含まれ,この違いは区別が難しい場合も多い。男性の場合,内性器である精巣も触知可能なため発育異常を鑑別しやすいが,女性の場合は陰核・陰唇・腟口の状態しか確認できず,内性器の評価は画像や内視鏡・腹腔鏡を用いて専門的に行う必要がある。泌尿器科医が携わる性器発育異常は多くは男性で,陰茎・陰囊発育,精巣発育異常が主体であり,女性は小児期の外陰部形態異常以外は婦人科領域となるため,本項では割愛する。

参考文献

1)Palmer JS:Abnormalities of the external genitalia in boys. In:Campbell-Walsh Urology, 10th ed. edited by Wein AJ, Kavoussi LR, Novick AC, et al. Saunders, Philadelphia, pp3537-3556, 2012
2)横谷 進,加藤和夫,諏訪城三:未熟児・新生児・乳児における陰茎および陰核の大きさの計測.ホルモンと臨床31:1215-1220,1983
3)中村 亮:日本人男性の性器系の発育と成熟.日泌尿器科会誌52:172-188,1961

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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