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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科67巻4号

2013年04月発行

文献概要

特集 泌尿器科診療ベストNAVI Ⅱ 疾患・病態の診療 1 先天性疾患および小児泌尿器科疾患 腎および腎盂の先天異常

023 重複腎盂尿管

著者: 西松寛明1 本間之夫1

所属機関: 1東京大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.74 - P.75

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1 概念・病因

 腎盂が上下に分かれ,腎盂からそれぞれの尿管が走行するものを重複腎盂尿管と呼び,約125人に1人の割合で認められる。男女差や左右差はないとされている。膀胱への開口がそれぞれ別々であれば完全重複,2本の尿管が走行途中で1本になり膀胱開口が1か所であるときには不完全重複と呼ぶ。完全重複では上半腎の尿管は下半腎のそれよりも膀胱頸部近くに開口し(Weigert-Meyerの法則:図1参照),異所開口や尿管瘤を形成しやすい。一方で下半腎からの尿管は逆流を起こしやすいとされる1)。また馬蹄腎の10%は重複腎盂尿管を認める。

参考文献

1)香川 征(監):標準泌尿器科学,第7版,医学書院,東京,2005
2)Wein AJ, Kavoussi LR, Novick AC, et al(ed):Campbell-Walsh Urology, 10th ed, Saunders, Philadelphia, 2011
3)高木志寿子,久松英治,中川賀清,他:異所開口尿管摘除術.臨泌63:581-585,2009
4)Ramalingam M and Patel VR:Operative Atlas of Laparoscopic Reconstructive Urology, Springer, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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