文献詳細
特集 泌尿器科診療ベストNAVI
Ⅱ 疾患・病態の診療 1 先天性疾患および小児泌尿器科疾患 腎および腎盂の先天異常
文献概要
1 概念・病因
馬蹄鉄腎は腎癒合の90%を占め,両腎の下極が正中で癒合している。癒合部分は腎実質の場合と線維組織の場合とがある。両腎の発生途中に臍血管の異常などで両側腎下極が癒合して馬蹄形を示すもので,腎の頭側移動が阻害されているため全体に低位のことが多い。癒合腎としてはそのほかに,交差性融合腎やL型腎などがある。発生頻度は400~1,800人に1人とされる1)。
馬蹄鉄腎は腎癒合の90%を占め,両腎の下極が正中で癒合している。癒合部分は腎実質の場合と線維組織の場合とがある。両腎の発生途中に臍血管の異常などで両側腎下極が癒合して馬蹄形を示すもので,腎の頭側移動が阻害されているため全体に低位のことが多い。癒合腎としてはそのほかに,交差性融合腎やL型腎などがある。発生頻度は400~1,800人に1人とされる1)。
参考文献
1)Stuart B and Bauer MD:Anomalies of the upper urinary tract. In:Cambell-Walsh Urology, 9th ed. edited by Kavoussi LR, Novick AC, Partin AW, et al. Saunders, Philadelphia, pp3269-3292, 2007
2)間山郁美,小笠原賢,川口俊明:馬蹄腎に結石性腎盂腎炎を併発した脳性まひの小児の1例.泌尿器外科25:122,2012
掲載誌情報