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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科67巻4号

2013年04月発行

特集 泌尿器科診療ベストNAVI

Ⅱ 疾患・病態の診療 1 先天性疾患および小児泌尿器科疾患 膀胱および尿膜管の先天異常

031 尿膜管開存(patent urachus)

著者: 宮北英司1

所属機関: 1東海大学医学部附属大磯病院泌尿器科

ページ範囲:P.93 - P.94

文献概要

1 概 念

 尿膜管は胎生6週目頃に総排泄腔が尿直腸中隔により直腸と膀胱に分かれ,膀胱は臍帯内の尿囊(allantois)に連続しており,膀胱が骨盤内に下降していくにつれ,尿膜管が延長狭小化し尿膜管になる。胎生4~5か月に尿膜管は細い径の管となり退縮閉鎖していく。尿膜管の組織学的所見は,立方上皮ないし移行上皮の上皮層,粗性結合組織よりなる粘膜下層および平滑筋層の3層構造を呈している。尿膜管の退縮過程が障害され,尿膜管遺残として部位により,尿膜管開存,尿膜管洞,尿膜管囊胞および尿膜管膀胱憩室に分類される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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