文献詳細
特集 泌尿器科診療ベストNAVI
Ⅱ 疾患・病態の診療 2 尿路・性器の損傷 陰茎損傷,その他
文献概要
1 概念・病因
精索捻転症は,精索が捻転し,精巣への血流の減少・途絶によって起こる病態である。多くは12歳~20歳代に多くみられる。明らかな原因は不明であるが,冷温,精巣挙筋反射を伴った突然の動作や外傷,思春期における精巣の急成長が示唆されている。捻転を予期させる解剖学的異常として,“bell-clapper変形”がある。この変形は,鞘膜が精索の高い位置まで覆っている状態である。分類としては,①鞘膜内捻転(精巣が鞘膜内で捻転する)と②鞘膜外捻転(周産期における陰囊内への鞘膜の固定前に捻転する)の2つがある。鞘膜内捻転が高頻度である。
精索捻転症は,精索が捻転し,精巣への血流の減少・途絶によって起こる病態である。多くは12歳~20歳代に多くみられる。明らかな原因は不明であるが,冷温,精巣挙筋反射を伴った突然の動作や外傷,思春期における精巣の急成長が示唆されている。捻転を予期させる解剖学的異常として,“bell-clapper変形”がある。この変形は,鞘膜が精索の高い位置まで覆っている状態である。分類としては,①鞘膜内捻転(精巣が鞘膜内で捻転する)と②鞘膜外捻転(周産期における陰囊内への鞘膜の固定前に捻転する)の2つがある。鞘膜内捻転が高頻度である。
参考文献
1)Wein AJ, Kavoussi LR, Novick AC, et al:Campbell-Walsh Urology, 10th ed. Elsevier, Amsterdam, pp3586-3593, 2011
掲載誌情報