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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科67巻4号

2013年04月発行

特集 泌尿器科診療ベストNAVI

Ⅱ 疾患・病態の診療 2 尿路・性器の損傷 陰茎損傷,その他

044 精索捻転症

著者: 小林秀行1 山辺史人1 永尾光一1 中島耕一1

所属機関: 1東邦大学医学部泌尿器科学講座

ページ範囲:P.131 - P.132

文献概要

1 概念・病因

 精索捻転症は,精索が捻転し,精巣への血流の減少・途絶によって起こる病態である。多くは12歳~20歳代に多くみられる。明らかな原因は不明であるが,冷温,精巣挙筋反射を伴った突然の動作や外傷,思春期における精巣の急成長が示唆されている。捻転を予期させる解剖学的異常として,“bell-clapper変形”がある。この変形は,鞘膜が精索の高い位置まで覆っている状態である。分類としては,①鞘膜内捻転(精巣が鞘膜内で捻転する)と②鞘膜外捻転(周産期における陰囊内への鞘膜の固定前に捻転する)の2つがある。鞘膜内捻転が高頻度である。

参考文献

1)Wein AJ, Kavoussi LR, Novick AC, et al:Campbell-Walsh Urology, 10th ed. Elsevier, Amsterdam, pp3586-3593, 2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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