臨床泌尿器科67巻4号

2013年04月発行

特集 泌尿器科診療ベストNAVI

Ⅱ　疾患・病態の診療 3　尿路機能障害および尿路閉塞性疾患 尿路閉塞性疾患

051　下部尿路閉塞性疾患

著者： 松岡弘文¹

所属機関： ¹福岡大学医学部泌尿器科

ページ範囲：P.148 - P.150

文献概要

1　概念・病因

　下部尿路閉塞においても，成人患者と小児患者ではその特徴や頻度などに大きな違いがある。さらに成人の下部尿路閉塞で最も多く遭遇する疾患は前立腺肥大症である。そこで本稿では，A．成人の下部尿路閉塞性疾患（A-1．前立腺肥大症，A-2．前立腺肥大症以外），B．小児の下部尿路閉塞性疾患に分け，成人については尿閉をきたす状態を中心に述べる。

参考文献

1）小松和人，横山　修：下部尿路閉塞の発生機序．Modern Physician 21：2001-2009，2001

2）後藤百万：前立腺肥大症の診断の進め方．臨床と研究88：1409-1415，2011

3）Singh I, Strandhoy JW and Assimos DG：Pathophysiology of urinary tract obstruction. In：Campbell-Walsh Urology, 10th ed. edited by Wein AJ, Kavoussi LR, Novick AC, et al. Saunders, Philadelphia, pp1087-1121, 2012

4）伊藤一人：急性尿路閉塞―尿閉．Urology View 4：93-97，2006

5）森　義則：下部尿路閉塞性疾患―診断と処理．泌尿器外科17：197-201，2004