icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科67巻4号

2013年04月発行

文献概要

特集 泌尿器科診療ベストNAVI Ⅱ 疾患・病態の診療 4 尿路・性器の感染症 非特異的感染症

059 単純性腎盂腎炎

著者: 田中一志1 藤澤正人1

所属機関: 1神戸大学大学院医学研究科外科系講座腎泌尿器科学分野泌尿器先端医療開発学部門

ページ範囲:P.170 - P.172

文献購入ページに移動
1 概念・病因

 急性単純性尿路感染症は,尿路の基礎疾患および糖尿病などの全身性の易感染性となる基礎疾患を認めない急性の尿路感染症である。急性単純性腎盂腎炎は性的活動期の女性に多い疾患で,発熱,全身倦怠感などの全身感染所見に加え,腰背部痛,腎部圧痛,肋骨・脊椎角部圧痛(CVA tenderness)などの症状・所見がみられる。起炎菌はEscherichia coliが約7~8割を占める。その他,Enterococcus faecalisStreptococcus agalactiaeProteus mirabilisKlebsiella pneumoniaeなどが認められる1)

参考文献

1)Kahlmeter G;ECO. SENS:An international survey of the antimicrobial susceptibility of pathogens from uncomplicated urinary tract infections:the ECO. SENS Project. J Antimicrob Chemother 51:69-76, 2003
2)日本感染症学会,日本化学療法学会:(内科系感染症)尿路感染症―急性単純性腎盂腎炎・膀胱炎.In:抗菌薬使用のガイドライン.協和企画,東京,pp138-140,2005
3)日本感染症学会・日本化学療法学会:JAID/JSC感染症治療ガイド2011.ライフサイエンス社,東京,155-157,2012
4)Finkelstein R, Kassis E, Reinhertz G, et al:Community-acquired urinary tract infection in adults:a hospital viewpoint. J Hosp Infect 38:193-202, 1998

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら