icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科67巻4号

2013年04月発行

文献概要

特集 泌尿器科診療ベストNAVI Ⅱ 疾患・病態の診療 4 尿路・性器の感染症 性感染症

066 性器ヘルペスウイルス感染症

著者: 安田満1

所属機関: 1岐阜大学医学部附属病院泌尿器科

ページ範囲:P.197 - P.199

文献購入ページに移動
1 概念・病因

 性器ヘルペスウイルス感染症は単純ヘルペスウイルス(Herpes simplex virus:HSV)1型(Herpes simplex virus-1:HSV-1)あるいは2型(Herpes simplex virus-2:HSV-2)の感染により性器に病変をきたすウイルス感染症である。パートナーの外陰部,口や口唇周囲から排出されるウイルスにより性行為を介して感染をきたす。接触した部分に病変をきたすため,男性では亀頭,陰茎のほか肛門周囲や直腸内に発症する場合がある。

 初めて性器にHSVが感染した場合,HSVは神経に沿って上行し,多くの場合腰仙髄神経節に潜伏感染する。なんらかの刺激により潜伏感染していたHSVが再活性化すると,感染時とは逆に神経を下行し再び性器に病変をきたす。

参考文献

1)日本性感染症学会(編):性感染症 診断・治療ガイドライン,2011.日性感染症会誌22:65-69,2011
2)本田まりこ,宮地良樹,清水 宏(編):1冊でわかる性感染症.文光堂,東京,2009
3)田中正利(編):性感染症STD,改訂2版.南山堂,東京,2008
4)JAID/JSC感染症治療ガイド委員会(編):JAID/JSC感染症治療ガイド2011.ライフサイエンス出版,東京,2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら