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特集 泌尿器科診療ベストNAVI Ⅱ 疾患・病態の診療 4 尿路・性器の感染症 性感染症
066 性器ヘルペスウイルス感染症
著者: 安田満1
所属機関: 1岐阜大学医学部附属病院泌尿器科
ページ範囲:P.197 - P.199
文献購入ページに移動性器ヘルペスウイルス感染症は単純ヘルペスウイルス(Herpes simplex virus:HSV)1型(Herpes simplex virus-1:HSV-1)あるいは2型(Herpes simplex virus-2:HSV-2)の感染により性器に病変をきたすウイルス感染症である。パートナーの外陰部,口や口唇周囲から排出されるウイルスにより性行為を介して感染をきたす。接触した部分に病変をきたすため,男性では亀頭,陰茎のほか肛門周囲や直腸内に発症する場合がある。
初めて性器にHSVが感染した場合,HSVは神経に沿って上行し,多くの場合腰仙髄神経節に潜伏感染する。なんらかの刺激により潜伏感染していたHSVが再活性化すると,感染時とは逆に神経を下行し再び性器に病変をきたす。
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