文献詳細
特集 泌尿器科診療ベストNAVI
Ⅱ 疾患・病態の診療 7 腫瘍 陰茎腫瘍
文献概要
1 概念・病因
陰茎癌は陰茎亀頭から包皮に発症する腫瘍であり,そのほとんどが扁平上皮癌である。発症頻度は地域,人種,社会・文化的習慣そして宗教的慣例でも異なる。陰茎癌の発生は包茎が深く関与し,それによる局所の不衛生・慢性の感染状態が原因とされ,割礼の習慣のあるユダヤ教徒,米国のキリスト教徒では稀で,割礼習慣のないアジアおよびアフリカではその発症頻度が高いと報告されている。
最近ではヒューマンパピローマウイルス(HPV)16もその発症に関連しているといわれている。そのほかのリスクファクターとしては,光化学療法(ソラレン+UV-A)を受けている者,多数の性的パートナー,コンジローマ,喫煙などが挙げられる1)。
陰茎癌は陰茎亀頭から包皮に発症する腫瘍であり,そのほとんどが扁平上皮癌である。発症頻度は地域,人種,社会・文化的習慣そして宗教的慣例でも異なる。陰茎癌の発生は包茎が深く関与し,それによる局所の不衛生・慢性の感染状態が原因とされ,割礼の習慣のあるユダヤ教徒,米国のキリスト教徒では稀で,割礼習慣のないアジアおよびアフリカではその発症頻度が高いと報告されている。
最近ではヒューマンパピローマウイルス(HPV)16もその発症に関連しているといわれている。そのほかのリスクファクターとしては,光化学療法(ソラレン+UV-A)を受けている者,多数の性的パートナー,コンジローマ,喫煙などが挙げられる1)。
参考文献
1)Pettaway CA, Lance RS and Davis JW:Section Ⅶ Male genitalia, Chapter 34 Tumors of the penis. In:Campbell-Walsh Urology, 10th ed. edited by Wein AJ et al. Elsever Saunders, Philadelphia, pp901-933, 2012
2)Leijte JAP, Gallee M, Antonini N, et al:Evaluation of Current TNM classification of penile carcinoma. J Urol 180:933-938, 2008
3)Pizzocaro G, Algaba F, Horenblas S, et al:EAU Penile Cancer Guidelines 2009. Eur Urol 57:1002-1012, 2010
4)Sharp DS and Angermeier KW:Surgery of penile and urethral carcinoma. In:Campbell-Walsh Urology, 10th ed. edited by Wein AJ, et al. Elsever Saunders, Philadelphia, pp934-955, 2012
掲載誌情報