文献詳細
特集 泌尿器科診療ベストNAVI
Ⅱ 疾患・病態の診療 8 内分泌疾患 男性不妊症
文献概要
1 概念・病因
過去に妊娠に至った経緯のある不妊症を続発性不妊とする成書もあるが,本稿では原因不明の特発性男性不妊症に対して,不妊の原因となりうる疾患を合併しているものを続発性男性不妊症とする。
EAUのガイドライン1)では,続発性男性不妊症の原因には以下の因子が挙げられている。先天的あるいは後天的な尿路性器の奇形,尿路性器の感染症,陰囊内温度の上昇(精索静脈瘤),内分泌疾患,遺伝子異常,免疫因子。これらの結果として,精子形成障害や精路通過障害,副性器障害が起こり男性不妊となるが,それ以外に性機能障害や射精障害も男性不妊症の原因として重要である。主な男性不妊症の原因と頻度を表1に示す。
過去に妊娠に至った経緯のある不妊症を続発性不妊とする成書もあるが,本稿では原因不明の特発性男性不妊症に対して,不妊の原因となりうる疾患を合併しているものを続発性男性不妊症とする。
EAUのガイドライン1)では,続発性男性不妊症の原因には以下の因子が挙げられている。先天的あるいは後天的な尿路性器の奇形,尿路性器の感染症,陰囊内温度の上昇(精索静脈瘤),内分泌疾患,遺伝子異常,免疫因子。これらの結果として,精子形成障害や精路通過障害,副性器障害が起こり男性不妊となるが,それ以外に性機能障害や射精障害も男性不妊症の原因として重要である。主な男性不妊症の原因と頻度を表1に示す。
参考文献
1)Jungwirth A, Diemer T, Dohle GR, et al:European Association of Urology guidelines on male infertility:the 2012 updated. Eur Urol 62:324-332, 2012
2)日本泌尿器科学会(監修),精液検査標準化ガイドライン作成ワーキンググループ(編):精液検査標準化ガイドライン.金原出版,東京,2003
3)World Health Organization:WHO laboratory manual for the examination and processing of human semen, 5th ed. World Health Organization, Geneva, 2010
4)Weedin JW, Khera M and Lipshultz LI:Varicocele repair in patients with nonobstructive azoospermia:a meta-analysis. J Urol 183:2309-2315, 2010
5)Lee R, Li PS, Goldstein M, et al:A decision analysis of treatments for obstructive azoospermia. Hum Reprod 23:2043-2049, 2008
掲載誌情報