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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科67巻4号

2013年04月発行

文献概要

特集 泌尿器科診療ベストNAVI Ⅱ 疾患・病態の診療 9 その他の疾患 尿道疾患

110 尿道狭窄

著者: 長岡明1

所属機関: 1山形大学医学部腎泌尿器外科学講座

ページ範囲:P.307 - P.308

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1 概念・病因

 尿道狭窄とは,尿道壁の伸展性が低下し尿道内腔が狭くなり下部尿路症状を呈する病態を指す。尿道の構造は男女で異なり,尿道狭窄は男性に多い。また尿道狭窄は年齢に伴い増加し,英国では男性の尿道狭窄は若年者では10,000人に1人であるのに対し,55歳で2人,65歳で4人,65歳以上で10人と報告されている1)。尿道狭窄の原因は医原性,原因不明の特発性,外傷性が多く,淋菌感染に続発するものは今日では稀である2,3)

 前部尿道狭窄の成因は,尿道粘膜から尿道海綿体に至る線維化・瘢痕形成および瘢痕の収縮の結果,尿道内腔が狭くなって起こる。これに対し後部尿道狭窄は外傷や前立腺全摘などにより引き起こされる線維化による閉塞として起こる4)

参考文献

1)McMillan A, Pakinathan M, Mao JH, et al:Urethral stricture and urethritis in men in Scotland. Genitourin Med 70:403-405, 1994
2)Anthony RM and Daniel EA:Urethral strictures. BJU Int 107:6-26, 2010
3)磯谷周治,堀江重郎:男性の排尿障害と治療―尿道狭窄.臨床と研究85:32-38,2008
4)Gerald HJ and Kurt AM:Surgery of penis and urethra. In:Campbell-Walsh Urology, 10th ed. edited by McDougal WS, Kavoussi LR, Wein AJ, et al. Saunders Elsevier, Philadelphia, pp967-1000, 2011
5)Das S and Tunuguntla HS:Balantis xerotica oblicans:a review. World J Urol 18:382-387, 2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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