文献詳細
特集 ロボット支援前立腺全摘除術
文献概要
要旨 限局性前立腺癌の手術療法として,2012年4月にロボット支援前立腺全摘除術(RALP)が保険収載され,徐々に普及しつつある。本邦での学会・研究会報告を見ると,おおむね手術成績はよく,社会的批判を浴びるような大きな合併症の報道はなく,まずは安全運転で滑り出したといっていい。da Vinciの高い操作性はもちろんのこと,各施設間での学閥を超えた情報交換,交流,そしてYouTubeや手術ビデオのIT学習普及が背景にある。手術は当然のことながら,チームで行うものである。コンソール術者の技能だけでは安定した手術成績は残せない。助手の「スキル」と調和のとれた連携が必要である。本稿では,RALPにおける「助手に要求されるスキル」について考察する。
参考文献
1)篠田庄司:工学教育の未来へむけての変化.Fundamentals Review 2:4-18,2009
2)早川直和,二村雄次:前立ちからみた消化器外科手術.医学書院,東京,1995
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