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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科67巻6号

2013年05月発行

文献概要

小さな工夫

結石が付着して抜去困難に陥ったDJカテーテルのトラブルシューティング

著者: 宮里実1 斎藤誠一1

所属機関: 1琉球大学大学院医学研究科医科学専攻泌尿器科学講座

ページ範囲:P.456 - P.457

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 結石の治療後挿入したdouble J(DJ)カテーテルに結石が付着して抜去困難に陥ることがある。無理に抜去しようとすると尿管損傷を引き起こす。体外衝撃波で結石付着部位を破砕後,抜去を試みる方法もあるが,文献的にも成功率は低い1)。当院では,尿管鏡でHo-YAGレーザーで結石を破砕する方法(TUL)を第一選択にしている2)

 一般に,DJカテーテルの脇から尿管鏡を挿入するのは困難であるという印象がある。しかし,fTULでアクセスシースが入らない場合に,DJカテーテルを挿入して数週間後に二期的に行うと容易にアクセスシースを挿入することが可能になる。このように,DJカテーテルには尿管のブジー効果がある。しかも,結石が付着しているのは,たいていDJカテーテルのカール部分であり(図1),尿管口は意外に浮腫もない。

参考文献

1)Bultitude MF, Tiptaft RC, Glass JM, et al:Management of encrusted ureteral stents impacted in upper tract. Urology 62:622-626, 2003
2)Xu C, Tang H, Gao X, et al:Management of forgotten ureteral stents with holmium laser. Lasers Med Sci 24:140-143, 2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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