文献詳細
小さな工夫
文献概要
マニセプスTMは,深部の狭い術野でも容易にワンタッチで運針することを可能にした深部持針器である1,2)。すなわち,針の貫通と糸の回収が1回の操作で完了するという特徴がある。具体的には,片方のジョーの先端持針部に糸付き直針を装着し,縫合する部位を挟むように閉じると,直針がもう一方のジョーの先端受針部に挟まれ直針が受け渡されるという仕組みである。泌尿器科では,腎,膀胱,前立腺などの手術で使用されてきている。しかし,従来型マニセプスTM(以下,従来型)には,使用上,いくつかの問題点があったため,改良型マニセプスTM(以下,改良型)を開発した。以下に,従来型(図1a)での問題点(下記①~④)とその改良型(図1b)の特徴(下記①~③)を列記する。
参考文献
1)Nagai H and Araki S:Semiautomatic suturing device(Maniceps)for laparoscopic surgery. Surg Endosc 13:191-193, 1999
2)近藤啓史:深部縫合結紮器(マニセプス).消化器外科23:921-932,2000
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