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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科67巻7号

2013年06月発行

特集 過活動膀胱と紛らわしい疾患・病態―鑑別診断のポイント

Ⅱ.感染症

1.膀胱炎

著者: 秋野裕信1

所属機関: 1福井大学医学部器官制御医学講座泌尿器科学

ページ範囲:P.503 - P.505

文献概要

要旨 細菌性膀胱炎は頻尿をきたす代表的疾患であり,過活動膀胱との鑑別が必要である。急性膀胱炎は排尿痛や下腹部痛を伴い,鑑別に苦慮することは稀である。慢性膀胱炎は,通常基礎疾患を有しているが,過活動膀胱の病因に挙げられる疾患の多くは慢性複雑性膀胱炎の基礎疾患でもある。よって,慢性膀胱炎が存在しても過活動膀胱を除外することはできない。患者の診療においては尿検査,超音波検査,尿道膀胱鏡検査などにより慢性膀胱炎の基礎疾患を明らかにすることが最も重要である。

参考文献

1)Abrams P, Cardozo L, Fall M, et al:The Standardization of terminology of lower urinary tract function:report from the Standardization Sub-committee of the International Continence Society. Neurourol Urodyn 21:167-178, 2002
2)日本排尿機能学会過活動膀胱ガイドライン作成委員会:過活動膀胱診療ガイドライン.ブラックウェルパブリッシング,東京,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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