icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科67巻7号

2013年06月発行

文献概要

書評

「ティアニー先生のベスト・パール2」―ローレンス・ティアニー 著/松村正巳 訳 フリーアクセス

著者: 清田雅智1

所属機関: 1飯塚病院・総合診療科

ページ範囲:P.531 - P.531

文献購入ページに移動
 物事を単純化することは,しばしば行動を誤らせる原因になる。現実世界では,単純化されたマニュアル的な対応だけでは通用しないことがしばしば起こる。しかし,細かいことにこだわらなければ,おおむねマニュアルは使い勝手がよいことが多い。

 クリニカル・パールというのは,米国では昔から行われていた教育手段だという。日本でも,経験のある医師がしばしば臨床の“コツ”を伝えるという教育手段はあった。それは経験則として語られていたと思う。個人的な見解だが,日本で聞くその手の“コツ”というのは,しばしば誤用されて伝わっているものだったり,独善的な知識の場合もあると感じていた。それはその経験則が,何から導き出されているのか十分検証されることがなかったからだと思っていた。私はそういう“コツ”を聞くと最初は疑いの目を持ち,書物や文献によって検証して納得したものしか信用していなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら