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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科67巻9号

2013年08月発行

文献概要

書評

「日野原重明ダイアローグ」―日野原重明 著 フリーアクセス

著者: 髙久史麿1

所属機関: 1日本医学会

ページ範囲:P.678 - P.678

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 本書は日野原重明先生の講演録,インタビュー,座談会などを中心にまとめたもので,話の内容は,W・オスラー博士の数々の言葉の紹介,医学教育,研修制度,プライマリ・ケア,ホスピス,診療録,臨床疫学の在り方,EBM,看護教育など極めて広範囲にわたっている。

 日野原先生はさまざまなシステムを日本に導入された医学・医療の先駆者として,日本で最も尊敬されている医師である。本書を通読して痛感したのは,私たちが常日ごろ感じている医学教育や医療の在り方に関するさまざまな問題点を,1973年の座談会「英国の医療とプライマリ・ケア」(J. Fry氏,紀伊國献三氏,小林登氏)に始まり,2005年の座談会「誰がために記録はある」(児玉安司氏,阿部俊子氏)に至るまで,一貫して日野原先生が指摘されておられることである。「医療はscienceをベースにしたartである」ということをたびたび強調されていることも印象深い。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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