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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科68巻12号

2014年11月発行

特集 泌尿器科医のためのクリニカル・パール(2)

腎移植のクリニカル・パール

著者: 石田英樹1

所属機関: 1東京女子医科大学腎臓病総合医療センター泌尿器科

ページ範囲:P.906 - P.910

文献概要

要旨 最近の腎臓移植の成績向上の要因として,①免疫抑制剤の開発,および,②免疫検査の新たな進歩に分けることができる。その一方で,治療方針に関しては,今も昔も頭を悩ます場面が少なくない。移植前後にわたって共通していえることは患者をできるだけドライサイドに管理することである。溢水の状態はレシピエントの心臓に負担をかけ,心拍出量の低下,さらには,尿量の減少にもつながり悪循環に陥ることになる。こういう状況下における患者の全身評価は極めて困難である。あまり無理をせずに透析などでドライまで体重を下げ,さまざまな評価をし直すことをお薦めする。このほか,移植後の感染症など日常に遭遇する難しい疾患の対処法についてもお話をしたい。

参考文献

1)Kahn MR, Fallahi A, Kim AC, et al:Coronary artery disease in a large renal transplant population. Am J Transplant 11:2665-2674, 2011
2)Nishida H, Ishida H, Tanabe K, et al:Cytomegalovirus infection following renal transplantation in patients administered low-dose rituximab induction therapy. Transpl Int 22:961-969, 2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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