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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科68巻12号

2014年11月発行

文献概要

特集 泌尿器科医のためのクリニカル・パール(2)

男性不妊症のクリニカル・パール

著者: 白石晃司1

所属機関: 1山口大学大学院医学系研究科泌尿器科学分野

ページ範囲:P.940 - P.944

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要旨 全カップルの6組に1組は不妊症であり,その半数に男性因子が存在することから潜在患者数は莫大である。妻側の因子も絡み一律に診療できず,RCTが施行しにくく非常にエビデンスが乏しい分野であるため,担当医の判断が患者の人生を大きく変えうる。

 精索静脈瘤や閉塞性無精子症に対する外科治療は従来,自然妊娠や人工授精を目指すために行われてきたが,体外および顕微授精などの補助生殖医療技術(assisted reproductive technology:ART)が行われるケースにおいてもその有用性が認められる。すなわち,ART時代においてこそ男性不妊診療の重要性がクローズアップされている。

参考文献

1)日本生殖医学会(編):生殖医療ガイドブック2010.金原出版,東京
2)Chua ME, Escusa KG, Luna S, et al:Revisiting oestrogen antagonists(clomiphene or tamoxifen)as medical empiric therapy for idiopathic male infertility:a meta-analysis. Andrology 1:749-757, 2013
3)Simoni M, Bakker E and Krausz C:EAA/EMQN best practice guidelines for molecular diagnosis of Y-chromosome microdeletions. State of the art 2004. Int J Androl 27:240-249, 2004
4)Shiraishi K, Ohmi C, Shimabukuro T, et al:Human chorionic gonadotropin treatment prior to microdissection testicular sperm extraction in non-obstructive azoospermia. Hum Reprod 27:331-339, 2012
5)Shiraishi K, Oka S and Matsuyama H:Assessment of quality of life during gonadotrophin treatment for male hypogonadotrophic hypogonadism. Clin Endocrinol(in press)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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