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特集 泌尿器科医のためのクリニカル・パール(2)
文献概要
要旨 男性性機能障害の診療において,勃起障害については,PDE5阻害剤がゴールデンスタンダードとなっており,その診断治療は比較的,確立されてきた感がある。
一方,射精障害は病態が複雑であり,患者の主訴も多種多様であるため,泌尿器科医にも対処が困難なケースが比較的多いと思われる。特に,早漏と腟内射精障害は行動療法と薬物療法を上手く組み合わせる必要がある。さらに射精困難による男性不妊症治療も並行して行っていくことが重要である。
本稿では,射精障害について,一般的事項から,最近わが国で行われているいわゆるオフラベル治療も紹介する。
一方,射精障害は病態が複雑であり,患者の主訴も多種多様であるため,泌尿器科医にも対処が困難なケースが比較的多いと思われる。特に,早漏と腟内射精障害は行動療法と薬物療法を上手く組み合わせる必要がある。さらに射精困難による男性不妊症治療も並行して行っていくことが重要である。
本稿では,射精障害について,一般的事項から,最近わが国で行われているいわゆるオフラベル治療も紹介する。
参考文献
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