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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科68巻4号

2014年04月発行

文献概要

増刊号特集 前立腺癌の診療ナビゲーション―わかりやすく丁寧に! Ⅱ 前立腺癌の診断 《画像診断》

7.CT検査

著者: 大森聡1

所属機関: 1岩手医科大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.70 - P.71

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012


Q CT検査の実際と注意点について教えてください。この検査は,何を確認するために行うのでしょうか。


Point

●前立腺がん診断におけるCT検査の意義はM-病期診断にある。

●M-病期診断のみを目的とした場合,骨シンチグラフィと同様にCT検査も低リスク群では不必要な過剰検査となる可能性があることは認識すべきである。

●現状でCT検査を回避できる確実な指標はないが,ルーチン的なCT検査に陥ることなく,症例の全身状態,リスク分類やノモグラムを含めた総合的な見地からCT検査の適応を検討する姿勢は必要である。

参考文献

1)Lee N, Newhouse JH, Olsson CA, et al:Which patients with newly diagnosed prostate cancer need a computed tomography scan of the abdomen and pelvis?:an analysis based on 588 patients. Urology 54:490-494, 1999
2)日本泌尿器科学会・日本病理学会・日本医学放射線学会(編):前立腺癌取扱い規約,第4版.金原出版,東京,2010
3)Hövels AM, Heesakkers RA, Adanq EM, et al:The diagnostic accuracy of CT and MRI in the staging of pelvic lymph nodes in patients with prostate cancer:a meta-analysis. Clin Radiol 63:378-395, 2008
4)日本泌尿器科学会(編):前立腺癌診療ガイドライン,2012年版.金原出版,東京,2012
5)Briganti A, Passoni N, Ferrari M, et al:When to perform bone scan in patients with newly diagnosed prostate cancer:external validation of the currently available guidelines and proposal of a novel risk stratification tool. Eur Urol 57:551-558, 2009
6)松島善昭,雄谷剛士,米田龍生,他:前立腺癌病期診断における画像検査の有用性の検討―不要なCT,骨シンチグラフィーを省略する指標の作成.日泌尿誌98:764-769,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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