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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科68巻5号

2014年04月発行

手術手技 女性泌尿器関連の手術―基本手技とコツ・1【新連載】

膀胱瘤―潜在性軟産道損傷としての見方からA-TVMによる治療を考える

著者: 辻芳之1

所属機関: 1神戸アドベンチスト病院産婦人科

ページ範囲:P.313 - P.319

文献概要

要旨 前方下垂である膀胱瘤はしばしば子宮頸部の延長下垂を伴い,過去の経腟分娩時の産道損傷が関連する。そこで,分娩時の児が産道を通過するときの骨盤内結合識に与えるストレスを検討した。その結果,A-TVM選択は妥当であるが,手術治療要点は脱の力の作用点の位置や骨盤軸との関係を自然な状態に近づけること,子宮摘出を含めた組織の切除や損傷を避け,無理に挙上しようとして不自然な張力を与えないことであると論じた。

参考文献

1)竹山政美,成本一隆:TVMテクニックⅡ―より安全な骨盤臓器脱メッシュ手術を求めて.金原出版,東京,2012
2)Hirata E, Koyama M, Murakami G, et al:Comparative histological study of levels 1-3 supportive tissues using pelvic floor semiserial sections from elderly nulliparous and multiparous women. J Obstet Gynaecol Res 37:13-23, 2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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